一棟マンション投資「差別化戦略の手引書」
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一棟マンション投資の回収期間はどのくらい?

不動産投資において、回収期間とは投資した自己資金をどれだけの期間で回収できるかを示す大切な指標です。特に一棟マンション投資では、初期費用が数百万円から場合によってはそれ以上になるため、計画的に収益を上げ、効率的に資金を回収することが求められます。

INDEX目次

一棟マンションの回収期間とは?

一棟マンション投資における回収期間とは、
「投資にかかった自己資金が、家賃収入や売却益などでどれくらいの期間で回収できるか」を示す指標です。
例えば、投資に使った自己資金が1000万円だとして、年間の実際の収入(家賃収入から経費などを差し引いた額)が200万円なら、
簡単な計算で「1000万円 ÷ 200万円 = 5年」となり、5年で自己資金が回収できると考えられます。

回収期間の目安と期間短縮の戦略

回収期間の目安

一般的に、一棟マンション投資の回収期間は5年から10年程度が目安とされています。
- 5年未満:投資回収が非常に早く、次の投資に回しやすいですが、通常は家賃収入だけでは回収が難しく、売却益も考慮する必要があります。
- 10年以上:修繕費や老朽化によるコストが増加するリスクがあり、運用が難しくなる場合があります。

回収期間短縮のための戦略

回収期間を短くするためには、以下のような工夫が考えられます。

リスク管理のポイント

回収期間を見積もる際には、必ずリスクも考慮する必要があります。主なリスクは以下の通りです。

また、利回りが高い物件は必ずしも優れた投資対象とは限りません。
極端に利回りが高い場合、物件価格が低い要因(立地が悪い、築年数が古いなど)が隠れている可能性があるため、物件の状態や周辺環境を十分に調査することが必要です。

シナリオ例:
購入価格1億円の新築一棟マンションの場合

購入価格1億円の新築一棟マンションの場合の回収期間の計算例です。数字はあくまでシミュレーション例となっておりますので、実際の物件条件やローン条件によって変動します。

1. 物件条件と資金構成

※ここでは、新築マンションでユニット数を15と仮定します。

2. 年間の家賃収入の計算

各ユニットの月額家賃を7万円とすると、

3. 運営経費の計算

ここでは、家賃収入の約40%を運営経費(管理費、修繕積立金、固定資産税など)として見積もります。

4. 純営業収益(NOI: Net Operating Income)の算出

NOIは、年間家賃収入から運営経費を差し引いた金額です。

5. 年間ローン返済額の計算

仮に、固定金利2%で35年ローンで借り入れた場合、

※※条件により多少の誤差がありますが、ここでは一例として用います。

※ 前のシナリオ例では若干低い数字(約298万円)もありましたが、ここでは概ね300~320万円程度と捉えていただくとよいでしょう。

ここでは、計算をわかりやすくするため、年間ローン返済額を約298万円と仮定し、シナリオを進めます。(実際のローン返済額は、金融機関や契約条件により変動します。)

6. 年間キャッシュフローの算出

年間キャッシュフローは、NOIから年間ローン返済額を差し引いたものです。

7. CCR(キャッシュ・オン・キャッシュ・リターン)の計算

CCRは、自己資金に対して年間どれだけのキャッシュが得られるかを示す指標です。計算式は以下のとおりです。

CCR = (年間キャッシュフロー ÷ 自己資金) × 100

今回のシナリオでは、

CCR = (458万円 ÷ 2,500万円) × 100 ≈ 18.3%

8. 自己資金回収期間の算出

自己資金の回収期間は、

「100% ÷ CCR(%)」で求められます。

回収期間 = 100 ÷ 18.3 ≈ 5.46年

つまり、約5年5ヶ月で自己資金2,500万円を回収できるとシミュレーションできます。

この例はあくまでシミュレーションであり、実際の投資では、物件の立地や実際の経費、ローン条件、入居率などの変動要素により結果は変動します。ですが、CCRを用いることで、投資効率や回収期間の目安を明確に把握することができ、投資判断の一助となるでしょう。

まとめ

一棟マンション投資における回収期間は、自己資金の効率的な運用を図る上で非常に重要な指標です。
表面利回りや実質利回り、CCR、IRRなどを活用して、投資計画を具体的にシミュレーションし、「何年で元が取れるか」をしっかりと把握することが成功への鍵となります。

また、自己資金を抑える方法や利回りの良い物件選び、副収入の確保など、回収期間短縮のための戦略を講じるとともに、金利上昇や空室リスク、家賃下落、災害などのリスク管理も欠かさず行うことが大切です。

このような視点を持って投資計画を立てれば、安心して次の投資へとつなげ、資産形成を効率的に進めることができるでしょう。
ぜひ、これらの具体例やポイントを参考に、実際の物件選びやシミュレーションに役立てていただければ幸いです。

回収期間の短い一棟マンション投資とは?

一棟マンションの回収期間について、分かりやすく解説しました。回収期間は短いほうがうれしいものですが、空き室などにより計算通りにはいかないことも。

計算通りに進めるためには、賃貸需要が高く、空室リスクが低い一棟マンションを選ぶことが重要です。4%程度の利回りでも、空室リスクが低ければ安定した収益を得られる上、いざとなったら売却しやすいというメリットがあります。

こちらのページでは、入居者が絶えない防音マンション投資について説明しています。ぜひチェックしてみてください。